「働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります!」嵐のドラマー・高市早苗氏がシャウトした、あのヘビメタロックな名言が流行語大賞に!

女性政治家
Business woman doing desk work with a smile at office

2025年12月1日、今年話題になった言葉を選ぶ「新語・流行語大賞」が発表され、
高市早苗首相の「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」が
年間大賞に輝きました。
今回は、賛否両論巻き起こしたこの言葉について、
その言葉が生まれた背景について、ちょっとだけ深掘りしてみましょう。

ヘッドバンキングのように繰り返した「働いて…」。時代を切り裂くパワーワードか。

「働いて働いて働いて働いて働いてまいります!」
この発言は、高市氏が自民党総裁選で第29代総裁に選出された時に勢い余って飛び出した名言です。
(自民党の国会議員が減って人手不足なので)「もう全員に馬車馬のように働いていただきます。私自身もワークライフバランスという言葉を捨てます。働いて働いて働いて働いて働いてまいります」。
まるでヘビメタライブでドラムを叩きまくるように、あるいはヘッドバンキングするかのように、ビッタビタの勢いで5回シャウトしまくりました。 さすがヘビメタ好きの嵐のドラマー高市早苗氏です。

ポジティブなパワーワードか、時代錯誤な失言か? 賛否両論!

しかし、この発言「政治の仕事への情熱、国民への熱い想いが伝わってくる…」と言う見方の一方で「ワークライフバランスを捨てるとは何事!?働き方改革はどうなる? 時代錯誤もいいところだ!」など。
良くも悪くも世間に論議を巻き起こしました。
そして、すったもんだの挙句、結局、彼女は日本初の女性首相に就任するのですが…。

新語・流行語大賞の選考委員は受賞理由として「ここのところ聞かなくなった気合の入った物言いに、働き方改革推進に取り組む経済界はド肝を抜かれた…」とその時代を切り裂くようなインパクトを評価したそうです。
「働いて働いて働いて働きながらも、人を活かし自分を伸ばす、高市流『シン・ワークライフバランス』で、強靱で幸福な日本をつくっていこうではありませんか」と上手くまとめていました。

国家経営者として国民のために働きたい。長時間労働を美徳とする意図はない?

高市首相は この流行語になった発言について「賛否両論いただきました」と振り返り「働き方改革。とても大事な時期でございますが」と前置きした上で、
「これは私が日本国という国家の国家経営者になるかもしれない立場になった時に言った言葉です」とその本意をプレゼンしはじめました。
要約すると、日本には寝食忘れて研究や技術開発に没頭している人もいれば、社員やその家族、取引先のために業績を伸ばす手段を、休みの日も家に帰っても考え続ける企業経営者もいる。私も同じように、国家経営者として、働いて働いて働いて働いて働いて、国家、国民の皆様のために貢献したい、そんな思いだったと言うものです。
「決して多くの国民の皆さまに働きすぎを奨励する意図や長時間労働を美徳とする意図はございません。誤解のなきようお願いいたします」とあらためて説明しました。

どぎついワードを関西弁でやんわり伝える。高市節ならではの高度なコミュ力。

しかし注目してほしいポイントは、この「働いて」の部分のアクセントなのです。
それまで標準語で発言していた高市氏が、この「働いて」の部分だけは関西弁のアクセントを使っていたのです。
それを突っ込まれた高市氏は「私は(関西弁を)標準語に変換するのに1、2秒かかりますので、瞬間的に言いたいことがある時はつい関西弁になってしまいます」と返しました。
つまり「働いて」の部分が瞬時に伝えたい高市氏の「本音」と言うことです。

強く伝えたい部分は、瞬時に関西弁で、あえて柔らかく伝える。
彼女が意識しているかいないかに関わらず、実は高市氏はこのコミュニケーション・スキルを今までにも至るところで使っています。

今後も高市氏の発言で、標準語で話していたのに急に関西弁が出てきたら、そこが高市氏の本音の部分であり、その本音をやんわり伝えたい部分だと理解していただいてよろしいかと思います。

高市早苗氏の仕事観を育てた男女雇用機会均等法&バブル期の時代背景。

それにしても午前3時に官邸入りして国会準備するなど、ハードワーカーでショートスリーパーの高市早苗氏。そのワーカーホリックとも言える働きぶりは気になります。

高市早苗氏が働き始めた1980年代半ば、ちょうど男女雇用機会均等法が施行された時代です。
「24時間働けますか?」のキャッチコピーで知られるユンケルのCMに象徴されるように、まさに長時間労働が美徳とされる時代でした。
同時にバブル経済真っ盛りの時代でディスコが流行し、リッチな男たちは札束ばら撒き、華やかな女性はチヤホヤもてはやされる時代でした。

当時、高市氏はキャスターとして、政治を自身の視点でわかりやすく伝えることで、政治への視点とトーク術を磨きました。
実は当時の動画を観察していると、この頃から彼女のトーク術の中にも「本音は関西弁を交えて伝える」上級テクニックがかいま見られます。

本音と建前の二元論の関東、本音一択の関西。暗黙のコミュニケーション文化の違い。

関東と関西のコミュニケーション文化は、本音と建前の伝え方にかなり差異があります。
関東では幼い頃から本音と建前を使い分ける二元的なコミュニケーションが暗黙のうちに教育の中で刷り込まれ、多くの人が無意識のうちにマナーとして備わっています。ですから表層的なコミュニケーションは大変洗練されていてソフトで上品です。

しかし関西のコミュニケーションは、逆に一元的で、物事を本音でストレートに伝えることを良しとされています。
しかもそれを相手を傷つけないようにいかに和らげて表現するか、時に笑いやタメ語という手段を交えながらも、スピーディに伝えていく手法をトレーニングされていくのです。
ですから表面的にはベタで下品なコミュニケーションですが、相手と距離を縮めやすく真意が伝わるスピードが速いのです。

筆者も関西出身で東京で仕事をしていたため、こうした関東と関西のコミュニケーション文化の明らかな違いを肌で体感してきました。

ですから物事を歯に衣着せず本音でストレートに伝える、優しくやわらかく伝える、スピーディに伝えるには、ある意味、関西弁は大変有効な手段と言えます。

まとめ

高市早苗氏の「働いて、働いて…」発言が、2025新語・流行語大賞に選ばれました。
高市氏は賛否両論巻おこったこの発言について「決して働きすぎや長時間労働を美徳とする意図はない」と説明しています。
しかし夜中の3時に官邸入りするなど、高市氏自身は明らかなハードワーカーです。
そんな高市氏自身の仕事観は、彼女が働き始めたバブル期の時代背景に強い影響を受けていると言えます。

また、この発言は「働いて」の部分だけ、標準語ではなく関西弁のイントネーションで表現されています。
これは、お笑いを含めた関西弁が以下の点で有効なコミュニケーションツールだからです。
①本音でストレートに伝える。
②優しくやわらかく伝える。
③スピーディに伝える。
高市早苗氏は若い頃から、こうした関西弁の上級テクニックをうまく多用していると言えます。

※高市早苗首相のコミュ力のコツをもっと知りたい方はこちらをお読みください。

高市早苗首相に学ぶコミュ力アップ術6選。コミュニケーションのプロが分析!(前半編)

高市早苗首相に学ぶコミュ力アップ術6選。コミュニケーションのプロが分析!(後半編)

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