京都は大好きだけど、メジャーな観光スポットにはそろそろ飽きた。
そんなあなたに、ちょっとマニアックな京都観光案内をお届けします。
人混みや喧騒を離れ、通な京都をこっそり楽しめる人には教えたくない穴場スポット…。
たとえば、江戸時代の美のプロデューサーである後水尾上皇の美意識を辿った
静かで密やかな時間が流れる京都散歩はいかがでしょう。
大自然や街並を借景に取り込み、五感でデザインした秀逸な庭園美。後水尾上皇の美意識を余すことなく堪能できる「修学院離宮」。
最初にご案内するのが、江戸時代の美のプロデューサー、後水尾天皇の美意識を最も余すところなく堪能できるのが「修学院離宮」です。
京都市街の北東、比叡山西南麓の雲母坂付近、叡山電鉄の「修学院駅」から徒歩20分ほどの京都都心の喧騒を離れた地に、後水尾上皇により造営されました。
「離宮」と言えば「桂離宮」の方がメジャー感はありますが、水音の美しさ、人の歩くリズム、月を愛でる視線など人の五感を意識したデザインの秀逸さ、京都の街並みや遠景の山々をも借景として庭園に取り込む圧巻のスケール感と言う点で、断然こちらの「修学院離宮」を推します。
「修学院離宮」は、なだらかな山腹の傾斜を活かした上離宮・中離宮・下離宮、三つの離宮とそれらを結ぶ松並木道、今も実際に田植えされている田畑からなります。まるで一つの村かのような広大な離宮は、優美でおおらかな空気感、悠久の時間が流れ、まさに聖域、浮世離れした桃源郷といった風情です。時代の間にするりタイムスリップしたかのような錯覚にすら覚えます。


後水尾上皇がよく舟遊びしたと言われる浴龍池は、実は人工の池だそうです。江戸時代にここまでに土木技術が発達していたのかと驚かされます。
優秀なクリエイターにありがちな変わり者で、奇想天外な行動をとる後水尾上皇、女装して舟遊びに興じたという文献も残っています。
また月を愛でるために建てられた寿月観からの景色は絶景です。
※参観するには事前にインターネットや郵送で参観申込をしておく方が確実です。
当日の場合は9時から現地で申し込みをし、空席があれば、参観することができます。
見学はガイド付きのグループに分かれ、約1時間15分程度です。


【修学院離宮】
住所:〒606-8052 京都府京都市左京区修学院藪添
電話:宮内庁京都事務所参観係 075-211-1215
交通アクセス:(電車)叡山電鉄 修学院駅:徒歩20分
(バス)市バス 修学院離宮道:徒歩15分
参観方法:事前申込はインターネットor 往復ハガキ、または直接現地受付。
当日参加は当日8時40分から先着順に整理券配布、満員になり次第受付終了。
参観開始時刻:9 時、10 時、11 時、13 時 30 分、15 時
定員:250 名/日 各回 50 名
参観料:無料(※参加者は全員、身分証明書持参必須)
お休み:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/28~1/4)、行事等が行われる日
比叡山を借景にしたスケールの大きい庭園美は圧巻!美のプロデューサー後水尾上皇のこだわりの美意識に敬意を抱く「圓通寺」。
次にご紹介するマニアックな京都観光スポットは、洛北幡枝にひそやかに佇む「圓通寺」です。
このお寺の見どころは何と言っても、比叡山の四季の美しさを借景にした枯山水庭の美しさです。枯山水庭園と言えば、「龍安寺」の石庭をイメージする方も多いでしょうが、スケールの大きいダイナミックな借景美、通なクリエイティブな視点という点では、筆者は「圓通寺」を推します。
このお寺、もともとは江戸時代初期に、後水尾上皇によって造営された離宮です。
後水尾上皇はたいへん美意識の高いプロデューサーで、自身の理想とする庭園美を実現するために、わざわざ比叡山の周囲をぐるりと一周歩き、比叡山が最も美しく見える地点を探し当て、そこにこの寺を造営したのです。
そのため交通の便では少し悪いためにメジャーな観光スポットにはなり得ないのですが、
その庭園美たるや、まるで一枚の生きた絵画の中にいるかのようで、一度足を運ぶ価値ありです。
中でも有名なのが秋の紅葉の庭園美ですが、冬の雪景色、春のツツジ、夏の緑もそれぞれに趣きがありますので、お気に召せば、季節ごとに訪れてみてはいかがでしょう。
忙しい現代人の私たちにとって、ただただ庭を眺めてボーッとしてみる時間は最高の贅沢です。
ただし交通アクセスは決して良くないので、車でのアクセスまたはバスをおすすめします。

住所:〒606-0015 京都府京都市左京区岩倉幡枝町389
電話:075-781-1875
交通アクセス:(電車)叡山電車「京都精華大」下車、徒歩約25分
(バス)京都バス「自動車教習所前」下車、徒歩約10分
京都バス「西幡枝(円通寺前)」下車、徒歩3分
駐車場:20台分
拝観料:高校生以上 500円・小中学生 300円
拝観時間:10:00~16:30 (4月~11月)
10:00~16:00 (12月~3月)
お休み:毎週水曜日・12月末に3日間(不定)
後水尾上皇が造営した俗界から離れた仙人の住む清らかな地「仙洞御所」。
後水尾上皇が皇位を退かれた後に造営したのが、京都御苑内にある京都仙洞御所です。
仙洞とは、俗界から離れた仙人の住む清らかな地を意味します。
庭園建築のほとんどは既に火災で消失しましたが、御茶屋・醒花亭は唯一残存し、後水尾上皇の美意識と生活文化の記憶を今に伝えています。
庭園は当初は建築・造園の名手・小堀遠州の作庭によ流ものでしたが、後にかなり改修されています。
※参観するには事前にインターネットや郵送で参観申込をしておく方が確実です。
当日の場合は9時から現地で申し込みをし、空席があれば、午後に参観することができます。
住所:〒602-8611 京都府京都市上京区京都御苑内
電話:宮内庁京都事務所参観係 075-211-1215
交通アクセス:(電車)地下鉄烏丸線 丸太町駅:徒歩15分
(バス)市バス 府立医大病院前バス停:徒歩10分
参観方法:事前申込はインターネットor 往復ハガキ、または直接現地受付。
当日参加は当日8時40分から先着順に整理券配布、満員になり次第受付終了。
参観開始時刻:9時30分、11 時、13時30分、14時30分、15時30分
定員:250 名/日 各回 50 名
参観料:無料(※参加者は全員、身分証明書持参必須)
お休み:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/28~1/4)、行事等が行われる日
まとめ
ちょっとマニアックな京都案内として、修学院離宮や仙洞御所、円通寺など、江戸時代の美のプロデューサー後水尾天皇ゆかりの地がおすすめです。修学院離宮や仙洞御所は、事前にインターネットや郵送で参観申込をしておく方がスムーズで確実です。
中国人インバウンドの激減でオーバーツーリズムが緩和された今こそ、京都観光を楽しむ絶好のチャンスです。ぜひ一度お出かけください。


コメント